天気が良いと遠出したくなる。
そこに美味いものがあればなおさらそう感じる。
ということで、
久しぶりにやってきました『チャンポンの店 松露』さん。
親父がチャンポン麺の研究をしていた時に、
「ココの麺は参考になるから」と、
よく視察(という名の食い道楽)に来てたもんです。
当時は中、高校生くらいだったので、
ただ“美味い”という記憶だけが残っていました。
それから数年経ったある日のこと。
たまたまドライブの途中で『松露』に寄ることに。
朧げな記憶をたぐり寄せ、
あの美味かったチャンポンを注文。
口に運んだ瞬間、
モノクロの記憶がカラーに彩られるかのように、
親父と食べたチャンポンの味が蘇ってきました。
それからというもの、何か機会を見つけては、
定期的に通うように。
その日は到着したのが15時頃。
客足が途切れない人気ぶりは今も変わらず。
駐車場には車がいっぱい並んでいました。
▼外観はこんな感じ。
知らないとまず入らない(失敬!)面構えです。
もはや貫禄すら感じられますナ。
▼実はカレーも美味也
もちろん、迷わずチャンポンに狙いを定める。
食券制なのでボタンをポチリ。
ついつい米も食べたく定食に変更しましたw
へっへっへ〜
▼チャンポン定食
豚骨でとった美しい白濁スープが
こちらのトレードマーク。
まろやかな口当たりのスープは、
実にあっさりです。
塩で味を整えているようで、
濃い方が好みの場合、卓上の塩で調整下さい、とのこと。
自分はこのままでも充分に美味しく頂けました☆
野菜、豚肉のうまみを存分に吸ったスープは、
実に後引く味わいです。
ちなみにスープは飲み干しちゃいましたw
▼そして一番の特徴とも言える麺
かなり細いんデス。
ラーメンでいう細麺寄りの中太麺をイメージして下さい。
通常のチャンポン麺の半分くらいの太さ。
加水率はやや高めかな。
ブツっと切れるのではなく、一度歯の圧力を受け止めて、
プッツリと心地よい食感を残して切れていきます。
芯が残っていて、
パスタでいうアルデンテを思わせる弾力感でござる。
大盛りの野菜や厚めにカットされた豚肉のインパクトにも、
全然負けてないんですよ、驚くことに。
この魅惑の麺をもっと啜りたいアナタに
ここで耳寄りなお知らせを一つ。
な・な・なんと! たった+100円で、
麺が二倍入った“大盛り”が食べられます!!
しこたまお腹減らしてお出掛けくだされ。
さてさて、具を全て食べ終え、
丼にはスープだけが寂しそうに残っている。
表面の脂が光を受けて輝く様は、
さながら真珠のよう。
ラーメンなら迷わず替え玉でしょうが、
あいにく、これはチャンポン。
替え玉は断念し、
愛でるようにスープを飲み干しました。
帰り道、検問中の警察にドキッとさせられながらも、
宗像までの道のりをのんびり走りましたとさ。
おしまい。
え? 遠出がしたくなるって言ってたわりには、
岡垣は近すぎるじゃないかって?
・・・実はドライブがてら裏道(国道495号)を通りつつ、
北九州のみんず(←漢字でない)ラーメンに向ってたんですが、
お腹減りすぎちゃって、、ね。
まあ、予定は未定ってことでw
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『チャンポンの店 松露 (しょうろ)』
住所/遠賀郡岡垣町吉木2124-1
電話/093-282-7211
休み/火曜
営業/10:30〜17:00
※土・日曜、祝日は〜19:00
〜今日の麺コラム vol.10〜
小出しに“麺”にまつわるエトセトラを紹介してゆきます。
今回は、チャンポンに関連した話題でも。
チャンポンを考案したと言われている「四海楼」をはじめ、
中華街でも幾多の店で味わえる「長崎チャンポン」。
おそらくチャンポンといえば、
こちらをイメージする人が多いことでしょう。
しかしながら、このチャンポン。
長崎県内でもいくつかの呼び名があるのです。
まずは、チャンポン店が立ち並び、
“天草ちゃんぽん街道”と名付けられた国道沿いが
注目を集めている「天草ちゃんぽん」。
専門店はもちろん、寿司屋、居酒屋、洋食屋など
約1km四方にある20店近くの店で提供。
雲仙市・小浜温泉で親しまれている「小浜ちゃんぽん」。
長崎以外のチャンポンも紹介しましょう。
人口4万人の愛媛県・八幡浜市には、
40店以上のチャンポン店が存在。
町おこしの一つとして、
2007年に「八幡浜ちゃんぽん」が誕生しています。
そして、我が町・福岡県でも、
北九州戸畑区の蒸し麺を使った「戸畑チャンポン」、
こちらが名物なのです。
チャンポンにも、ご当地ブーム、
どんどん広がっていけばおもしろいですね!
※こちらのコラムはあくまで個人で調べた範囲のものです。
誤りなどがありましたら、是非、ご指摘ください!